アレルギーの自己注射薬「エピペン」が保険適用になります。(9月22日から実施)
2011年9月8日 提供:共同通信社
厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)は7日、食物アレルギー患者らが急性症状を防ぐため自分で注射できる薬剤「エピペン」(成分名アドレナリン)の公的医療保険適用を承認した。9月22日から実施する。
アレルギー患者の救命手段として普及しているが、高価なため、患者側から保険適用を求める声が上がっていた。
価格は用量により2種類で8112円(0・15ミリグラム)と1万950円(0・3ミリグラム)。うち原則3割が患者の自己負担となる。
自宅などでの注射用に医師が処方できるようになるが、患者は自己注射後に病院などで治療を受ける必要がある。
エピペンは、ハチ毒や食物、薬物などによる急性アレルギー反応で、呼吸困難や血圧低下などの全身症状がみられる「アナフィラキシーショック」の補助治療用。過去に症状を起こした人や、発症する危険性の高い人が対象で、ショック症状が出る前に使用する。