「市民」「住民」「消費者」と並んで、社会の中で大きな位置づけであるはずの「患者」「利用者」。
日本の医療や福祉などの現場では、長く、医師などの提供者側の都合が重視され、本来多くの情報を手にできるはずの患者や利用者の権利が後回しにされがちでしたが、ここ数年、こうした慣習を改め、患者中心の医療をめざす動きが、医師やNPOなどの間で本格化しつつあります。
待った無し、でも供給不足の小児医療を変える医師たちの新たな取り組み、「かかりつけ」といわれるホームドクターの再認識、そして、患者自身が治療法や方針などを選択できるようにするための医療情報提供の試み「患者図書館」..などなど。
今回のトーク・ライブでは、こうした「患者中心の医療」の必要性を早くから唱え、綿密で広範な取材活動をベースにしたデータに裏打ちされた活動を続けている和田ちひろさんに、変わり始めた日本の医療の現場と、誰もが「あったらいいな」と思える理想の病院、そして医療のあり方について、和田さんを中心に今年設立するNPOの話題も交えてお話いただきます。
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